コストコの店内で写真や動画を撮るのはNGって知っていましたか?SNSやブログではたびたび見かけますが、実は公式に撮影は禁止されています。この記事では「なぜ禁止なのか」「いつからダメになったのか」「2025年の最新ルール」まで詳しく解説。つい撮りたくなるコストコですが、知らずにルール違反をしてしまう前に、知っておくべきマナーやOKな撮影の範囲をチェックしておきましょう!
コストコが撮影禁止を徹底する本当の理由とは?
コストコの店内での撮影は禁止されていますが、その背景にはどのような事情があるのでしょうか?ただのルールではなく、企業としての信念や配慮がそこにはあります。ここでは、撮影禁止が徹底されている理由を多角的に掘り下げて解説します。
最も重要な理由は「会員のプライバシー保護」
コストコが店内撮影を禁止している一番の理由は、他の会員のプライバシーを守るためです。
コストコは年会費を支払って入会する会員制の倉庫型スーパーであり、すべての利用者が「会員」という特別な立場です。そのため、個々の買い物風景や家族連れなどの姿が無断で写真や動画に写り込むことは重大な問題となります。
実際に、スマートフォンで商品を撮ろうとした際に、背後にいた見知らぬ人が映り込んでしまったというケースは多く、トラブルの原因にもなっています。特に子供や女性の写り込みは、肖像権や個人情報保護の観点から見ても慎重な対応が求められます。
そのためコストコは、全店舗で「他のお客様が写り込む可能性があるため、店内での撮影はご遠慮ください」とのルールを徹底しており、利用者の安心・安全な買い物空間を守ることを最優先しているのです。
価格や陳列は企業秘密?競合他社への情報漏洩対策
もう一つの重要な理由は、企業戦略としての「商品配置」や「価格情報」の保護です。
コストコは独自の仕入れルートを活用して、他店では見られないような価格やパッケージ、オリジナル商品を展開しています。たとえば、同じ商品でも容量や構成が異なる「コストコ仕様」が多く、それらを写真に撮られてネット上に公開されると、他社にとってのマーケティング情報となってしまいます。
特に、価格表示の撮影は要注意です。コストコでは、日々価格を変動させる「ダイナミックプライシング」を採用しているため、撮影された価格情報が誤解を生むこともあります。実際の価格が変わっているのに、古い情報がSNS上で拡散されてしまうと、誤ったクレームや混乱につながりかねません。
これを防ぐためにも、コストコ側は店内での撮影を一律禁止することで情報流出のリスクを最小限に抑えています。
著作権・商標権など法的な問題にも関係がある
コストコはアメリカ本社を持つグローバル企業であり、取り扱う商品にも商標や著作権の制限が強く関係します。
例えば、有名ブランドのロゴが映り込んだ写真や、契約によって販売が限定されている商品などは、無許可で撮影・拡散することによって法的リスクが発生することもあります。
さらに、商品のパッケージデザインや配置方法にも企業のノウハウが詰め込まれており、それらを画像として外部に流出させることは、ブランドイメージの低下や知的財産の侵害にもつながる恐れがあります。
このような事態を避けるためにも、コストコは商標・著作権保護の観点からも撮影を禁止する必要があるのです。
立ち止まり撮影する行為が他の客の妨げになる
最後に見逃せないのが、撮影そのものが他のお客様の迷惑になる可能性です。
店舗内は通路が広く作られているとはいえ、カートを使って大人数で買い物をするスタイルのため、撮影中に立ち止まっていると他の人が通れなくなることがあります。
特に混雑する週末やセール期間中に撮影行為を行うと、他の利用者のスムーズな買い物の妨げになってしまいます。この点についても、コストコ側は「店舗環境の保護」という名目で撮影禁止を徹底しています。
実際、店舗スタッフが撮影している利用者に「通路の妨げになりますのでお控えください」と声かけする例も多く報告されており、安全面への配慮も大きな要素となっています。
コストコの撮影禁止ルールはいつから?昔は撮影OKだった?
「以前は撮っても何も言われなかったのに」と思う方も多いはず。実は撮影禁止のルール自体は昔から存在していましたが、厳しくなったのは最近のこと。このセクションでは、撮影ルールがいつからどう変化してきたのか、経緯を詳しく解説します。
昔は撮影しても大丈夫だった?「黙認されていた時代」の真相
コストコでの店内撮影が話題になる中、「昔は撮影しても誰にも注意されなかった」という声がたびたび聞かれます。実際、2010年代前半までは、スマートフォンでの撮影もあまり一般的ではなく、ルール自体が浸透していなかったこともあり、黙認されていたように見える時期が存在しました。
しかし、これはあくまで「ルールの周知不足」によるもので、コストコ側は当初から撮影を原則禁止としていました。そのため、「昔はOKだった」わけではなく、正式な方針が存在していたにも関わらず、多くの利用者が気づいていなかっただけというのが実情です。
また、当時の店舗スタッフによる注意が比較的ゆるやかだったため、「周囲に誰もいなければ撮っていい」と誤解されることもありました。
SNS時代の到来とともに「厳格化」が始まった
転機となったのは、InstagramやYouTube、TikTokなどのSNSが爆発的に普及した2015年以降です。この頃から、コストコの商品や店内の様子を写真や動画で紹介するユーザーが急増しました。とくに「購入品紹介」や「おすすめ商品レビュー」といった動画コンテンツが人気を集めるようになり、一般人による撮影投稿が目立ち始めます。
その影響で、「みんながやっている=OK」という誤った認識が広がってしまい、店内での撮影行為が横行するようになりました。しかしこの動きは、コストコが本来大切にしていた会員のプライバシー保護や企業情報の秘匿性に反するものだったため、企業側も対策を強化することになります。
具体的には、2019年頃から全店舗で撮影禁止のルールがより厳格に運用されるようになり、2020年以降はその方針が全国統一で徹底されました。
店頭掲示とカスタマー対応で「撮影NG」を明確化
2023年以降、多くの店舗で店内入口に「撮影禁止」や「写真・動画撮影はご遠慮ください」といった注意書きの掲示が行われるようになりました。これにより、これまで曖昧だったルールが利用者にも明確に伝わるようになったのです。
実際に、掲示を見落として撮影していたお客様に対しては、店員が直接声かけをして注意するケースも報告されています。ただし、注意されないこともあり、結果として「暗黙の了解」と誤認する利用者も少なくありません。
また、コストコのカスタマーサービスでは公式に、「本社を通じて許可された報道・広告目的を除き、店内撮影はすべて禁止」と回答しています。これは全国すべての倉庫店に共通する方針であり、一部の店舗だけがOKということは一切ありません。
なぜ撮影している人がいる?例外ケースと誤解の背景
「でも、インスタやYouTubeにはコストコの店内写真がたくさんあるじゃん?」という疑問を持つ人も多いでしょう。その理由は大きく分けて3つあります。
1つ目は、撮影してもスタッフに気づかれないまま退出してしまうケースです。混雑時や死角などでは、スタッフの目が届かず注意されないこともあります。
2つ目は、店内ではなく「購入後の商品」を撮っている場合。これはルール違反ではなく、自宅や車内で撮影している内容であれば問題ありません。
3つ目は、テレビ番組や芸能人のブログ、企業コラボなどの特別許可案件です。コストコは広報活動の一環として、一定の条件下で撮影を許可することがあります。たとえば、店員に事前申請を通して本社の許可を受けているメディア取材などは例外に該当します。
しかし、それ以外の撮影はあくまでルール違反となるため、「他人がやってるから自分もいい」は成立しません。特に2025年現在では、公式ルールが強化されており、撮影を繰り返すと退店を求められることもあるため注意が必要です。
購入品を撮るのもNG?SNS投稿はどこまでがOKか
店内撮影は禁止と言われても、購入品や外観の写真までNGなのかは気になりますよね?このセクションでは、SNS投稿や自宅での写真・動画の取り扱い方、そして芸能人やYouTuberがどうして撮影できているのかを明確にしていきます。
店内撮影は禁止だが「購入品の撮影」は基本的にOK
コストコの撮影ルールを理解するうえで混乱しやすいのが、「購入後の商品を撮るのは大丈夫?」という点です。結論から言えば、購入品を自宅や屋外で撮影するのは問題ありません。
たとえば、商品を持ち帰ってからの「購入品紹介」や「レビュー投稿」「冷蔵庫の収納写真」などは、コストコのルールに反しない行為です。
重要なのは、撮影の場所とタイミングです。問題視されるのは「購入前の店内撮影」であり、カートに入れる前の商品や陳列棚、価格タグなどを写す行為が対象となります。これに対して、すでに購入した商品を自宅で撮影する分には、他人のプライバシーや企業情報の漏洩につながらないため、禁止対象には含まれていません。
ただし注意点もあり、撮影に使用する写真や動画の中に、店舗名・ブランドロゴ・店内の背景が映り込んでいないかは確認しておくと安心です。意図せずロゴや店舗設備が写っていると、商標権の問題に発展する可能性もゼロではありません。
コストコの外観や駐車場は撮っても大丈夫?
店内は明確に撮影禁止ですが、店の外なら撮影してもOK?という疑問を持つ人も多いでしょう。原則として、コストコの敷地内(駐車場や外観)についても、撮影の際は周囲への配慮が必要です。
たとえば、他のお客様や車両のナンバーが映らないようにする、人物が写っている写真を無断でSNSに投稿しないといったマナーは、最低限守る必要があります。また、明らかに「宣伝」や「収益目的の撮影(YouTubeなど)」を行っている場合には、敷地外であってもスタッフから注意を受けることがあります。
つまり、「外だから自由に撮っていい」と考えるのではなく、あくまで「周囲への配慮を前提とした撮影」であることが求められます。
有名人やインフルエンサーが店内を撮っているのはなぜ?
SNSやテレビで芸能人やインフルエンサーがコストコ店内の様子を紹介しているのを見て、「あれ?撮影OKじゃないの?」と思ったことがある人もいるでしょう。
実はこれは、例外的に「事前に許可を取っている撮影」であることがほとんどです。
たとえば、テレビ番組の取材や企業の広告案件、広報活動の一環としてコストコ本社の許可を得て撮影されているものが多く、一般客が同じことを真似してもルール違反となります。
また、一部のSNS投稿者が「スタッフに確認して許可を得た」と述べているケースもありますが、これはあくまで個別対応であり、本社を通した正式な許可でなければ基本的には無効です。現場の店員が許可を出せる立場にないことも多く、誤解に基づいた撮影もあるため注意が必要です。
個人で楽しむ範囲とSNS投稿の境界線に注意
最後に押さえておきたいのが、「個人の思い出として撮った写真」と「SNSに投稿するコンテンツ」の違いです。
たとえば、「家族で行ったコストコの思い出」として、家で撮った写真をアルバムに残す分には問題ありませんが、InstagramやYouTubeに公開する段階で、著作権や肖像権のチェックが必要になります。
特に、撮影内容が営利目的に使われる場合(YouTube広告収入・企業コラボなど)は、コストコの商標や商品画像を利用して収益を得ることになるため、より厳密なルールが適用されることもあります。
そのため、投稿前には背景やロゴ、商品パッケージの著作権などを確認し、場合によっては画像編集やモザイク処理を行うことが推奨されます。
ルールを守りながら情報を共有することで、他の会員や企業側への迷惑も防ぎつつ、楽しくコストコライフを発信することができます。
まとめ
コストコの店内撮影禁止の理由は、プライバシー保護・企業秘密の流出防止・商標権の保護など多岐に渡ります。昔からルールとして存在していたものの、2020年以降にSNS対策として厳格化されました。2025年現在もこの方針は継続中で、撮影行為は全店共通で禁止されています。ただし、購入後の商品撮影や自宅でのレビュー投稿はOK。ルールを正しく理解し、快適で安全なコストコ利用を楽しみましょう。